【シングル女性必見】家計簿公開!30代後半、「今を楽しむお金」と「老後の備え」のバランスは?

 

30代後半シングル女性の心配事

20代の時と比べると収入も貯蓄も多くて当面の生活に困ることはないけれど、ひとりで過ごすかもしれない老後や、親の介護のことを考えると結構不安・・・。
こんな風に先のことが心配になることはありませんか。

貯蓄額は増えているけれども、それだけでは何となく将来が不安。子育てをしている同世代の友人に比べたら自由に使えるお金も多いし、つみたてNISAなどの投資でお金を貯めるのも良いかも。
と資産運用のご相談をされる30代のシングル女性は多いです。

一方で、同じ状況のシングル男性がこのようなご相談をされることは滅多にありません…。
お金に対する考え方や、危機感の違いにいつも驚かされます。

女性の人生は、出産、育児、長生きなど、環境による影響が大きく、本能的に先のことまで見通して、準備しておきたいと考えるのかもしれません。

貯金をしてお金をためてはいるけれど、もし、おひとり様の老後を過ごすことになったら、今みたいに何事も一人でできるだろうか。お金のことも、健康面も心配・・・。

この先、もし結婚や出産などのイベントがあったら、今までのようにお金を貯められなくなってしまうけど、もっと準備しておかなくて大丈夫だろうか。

このように、10年先、20年先の自分のことを考えて、どのように将来の準備をすべきか悩むことも多いのではないでしょうか。

実際にシングル女性の相談をお受けしていると、「私が働けなくなったら、私の生活はどうなってしまうのだろう」と自分の健康面を心配する方や、「親の病気や介護が深刻になったら、一時的に私が仕事を休んでなんとかしなくては」と高齢の親御さんを心配する声も聞きます。

今は自由なお金も時間も多い。
でも、何かのきっかけで状況が大きく変わる可能性があるのが心配なところですよね。
一体どうすれば、今の快適な生活と、もしもの備えをバランスよく準備できるのでしょうか。

貯金をしているだけでは解決しない、シングル女性の老後のお金や健康面の不安。
一度家計を分析して、もっと自分が安心できる方法を一緒に探してみませんか。

実際の家計簿を見ながら、解決策のポイントを解説します。  

家族構成

ご本人(女性)  37歳  会社員  年収500万円

単身で、都心の賃貸マンション暮らし。
家賃と休日の趣味(ゴルフ)には結構お金をかけるが、平日は仕事で帰りが遅いためあまりお金を使う機会がない。
30歳を過ぎたころから、給与が増えたこともあり月の貯蓄額も多くなった。
銀行の貯金残高が間もなく500万円になるので、今後はつみたてNISAなど貯金よりも増えそうなものでお金を貯めてみたい。  

月の家計簿

手取り給与 28万円
家賃 8.5万円
食費・日用品 5万円
水道光熱費 2万円
被服・美容費 1万円
交通・通信費 1万円
外食・レジャー 5万円
保険料 0.5万円
医療費 -
貯金 4万円
収支 +1万円

ボーナスのつかいみち

・家具、家電の買い替え(年間10万円)
・貯金(年間55万円)  

ポイント①貯蓄から投資へ

シングルの場合、子育てをしているご家庭と異なり突発的な支出が少ないため、収支がとても安定します。30歳を過ぎてから毎月4万円は確実に貯めることができているという習慣がついているのが素晴らしいです!
その結果貯蓄残高が500万円近くあるというのは、興味のあるつみたてNISAを始めるにもとても良い状況です。毎月の貯金はストップして今ある残高の500万円をキープ、今後はつみたてNISAで残高を増やしていくというのも良い方法だと思いますが、それだけだと、心配している健康面など不測の事態に備えることができません。
一つの手段だけでお金を貯めるのではなく、「ふやす」「まもる」のバランスを取ることが大切です。

具体的には、増やすためにつみたてNISAやiDeCoなどの資産運用商品を、守るために保険などの保障のついた貯蓄商品と、両方選択しましょう。  

ポイント②保険の不足

加入している保険は、社会人になったばかりのころに加入した医療保険だけ。というシングル女性はとても多いです。入院や手術で短期的な療養が必要になったときは、医療保険があれば安心ですが、本当に心配なのはもっと深刻なケースですよね。

・がんが見つかって治療に専念しなくてはならず、数か月間働けなくなった時にできるだけ貯蓄を取り崩さずに生活したい。
・おひとり様の老後で病気の治療や介護が必要になり、長期で医療費や介護費用が掛かったときに資金不足になっては困る。

こういった健康面の不安に備えるには、医療保険だけでは不十分です。

大きな病気や長期間の介護に備える保険は、少しでも早く、健康な時に検討しましょう。
このようなタイプの保険の中には、長く継続すると支払った以上のお金が貯まる商品も多いので、ポイント①で紹介した「お金をまもる」手段として活用して加入するととても効率的です。
お金を貯めながら保険の不足をカバーできれば、貯金をするより安心感がありますね。

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ポイント③老後の住居費

これは今すぐ対策する必要はありませんが、年金生活が近づくと必ず出てくる問題です。
現役のうちは、多少高い家賃を払ってでも利便性の高い都心での生活が便利で快適です。
ですが、老後も同じ金額の家賃を一生涯支払い続けるのはかなりの負担になります。
マイホームの購入を検討する、実家を相続する、郊外に引っ越すなど、自分にとって現実的な選択肢がどれなのか、定年退職の10年前くらいには目処がたっていると安心です。

お金や健康面の不安は、家計簿から問題点を見つけることで解決できることも多いと思いませんか。

シングルの女性は、同世代で子育てをしている女性と比べるとゆとりがあります。時間の使い方も、お金の使い方も、自分自身を優先順位第一位にして考えることができる分、将来の自分のために今から準備できることもたくさんあるのです。

「今を楽しむお金」と「老後の備え」のバランスがとれた家計管理、さっそく実践してみませんか?  

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