【教育費・老後・親の介護】家計簿公開!心配事の多い40代、お金の管理はどうすべき?
目次
心配事の多い40代
子供の受験や進学のことを常に考えながらも、高齢になった親の病気や介護も心配になってくる今日この頃。
一方で仕事は、重要なポジションを任せられ公私とも常に気が抜けない状態・・・。
子供のことも、親の事も、そして自分自身の老後の準備も気になる40代は、お金の貯め方や準備の仕方に不安を感じることが多いのではないでしょうか。
毎年支出が増加していく傾向にあり、その一番の原因は進学に伴う教育費の支出です。
それだけでなく、細かく家計を見てみると食費や光熱費、交通費、通信費なども増加していることがわかります。
お子さんの成長につれ、家族それぞれの活動時間帯や行動範囲が異なることによって生活費が徐々に増加していくのです。
毎月貯金をしているはずなのに、塾や習い事、進学費用でまとまった支払いがあると残高がまた元に戻ってしまう。
これを繰り返していたら、自分の老後資金はいつになったら準備できるのだろう・・・と不安に感じることはありませんか。
さらに、高齢になった親御さんが大きな病気にかかったり、介護の心配が出てくる時期です。
実家に頻繁に足を運ぶための労力や、金銭面での心配も尽きません。
実際に最近相談があったのは、小学生のお子さんが2人いる40歳の女性です。
近くに住む70代のお母様が認知症で介護認定され、その後まもなくお父様にがんが見つかりました。
今までお父様に任せきりだった認知症の母の介護を、今後は自分ができるようにならなくてはいけない。
子育てとの両立に不安を感じられていました。
このような状況は、働き盛りの40代の多くのご家庭で起こる可能性があります。
心配事の多い40代ですが、そのままにせず解決策を考えていけば、「心配だけど何をしたらよいのかわからない」という漠然とした不安が解消されると思いませんか。
実際の家計簿を見ながら、解決策のポイントを解説します。
家族構成
妻 45歳 会社員 年収400万円
長男 13歳 公立中学
長女 10歳 公立小学
共働き夫婦で持ち家(分譲マンション)。
60歳までにローンを完済することを目標に、3年前からボーナスで繰り上げ返済を始めた。
子供の年齢が3学年差のため、進学資金が二人同時にかかるのが心配。
以前から、大学進学に備えて生命保険の積立をしているが、中学高校の進路が私立になった場合に備えて貯蓄額をもっと増やしておきたい。
夫は新入社員の頃から会社の財形貯蓄をしていて、これを退職まで続ければ老後資金になると考えているが、積立額や方法が妥当なのか疑問がある。
夫婦とも実家が近く、高齢になった親にもしものことがあった時の介護やお金のことが気がかり。
月の家計簿
手取り給与 | 夫 32万円 | 妻 25万円 | 合計 57万円 |
住宅ローン | 13万円 | 13万円 | |
食費・日用品 | - | 10万円 | 10万円 |
水道光熱費 | 4万円 | 4万円 | |
被服・美容費 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
交通・通信費 | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
外食・レジャー | - | 3万円 | 3万円 |
保険料 | 2万円 | 2万円 | |
塾・習い事 | 7万円 | 7万円 | |
医療費 | - | - | - |
お小遣い | 5万円 | 3万円 | 8万円 |
貯蓄・運用 | 3万円 | 3万円 | |
収支 | -4万円 | +7万 | +3万 |
※夫名義の夫婦共通口座へ、妻が毎月5万円振込して夫婦とも収支がプラスになるよう調整
その他貯蓄
・夫の給与天引きの財形貯蓄:月1万円+ボーナス月5万円加算(残高約500万円)
ボーナスのつかいみち
・固定資産税の支払い(年間20万円)
・旅行、レジャー資金(年間20万円)
・家具、家電の買い替え(年間20万円)
・住宅ローンの繰り上げ返済(年間60万円)
ポイント①貯蓄・運用に回すお金が少ない
毎月の給与から貯蓄や運用に回すべきお金は、少なくとも手取りの1割以上で設定しましょう。
お子さんが小学生以上になると支出が多くなり、月の貯蓄額が手取り1割未満になるご家庭があります。将来資金不足にならないよう、早めに修正しましょう。
このご夫婦の場合手取り給与が57万円ですので、貯蓄・運用の額は少なくとも月57,000円です。
家計簿を見ると月の収支が+3万円です。毎月の貯蓄額は「生命保険の積立3万円と財形1万円に加えて、3万円の貯金で合計7万円」と明確に決めてしまった方が、お子さんの中学・高校進学に備えて計画的に貯蓄残高を増やすことができます。
また、財形貯蓄は勤務先により内容に差がありますが、金利は銀行預金とほとんど変わらないことが多いです。老後資金という目的で財形をするなら、確定拠出年金(DC)への変更も選択肢になります。財形と同じように、勤務先で申込をして給与天引で積立できるものもあれば、自分で申込をするiDeCo(イデコ)もあります。どちらも、掛金に対して所得税や住民税が課税されないという財形にはない節税メリットがあります。
ただし、確定拠出年金は60歳以降でないと原則引き出せないので、目的は「老後資金」に限定されるところに注意が必要です。
ポイント②繰り上げ返済は慎重に
住宅ローンの繰り上げ返済を積極的におこなっている40代のご家庭はとても多いです。働き盛りで所得が高くゆとりがある、定年退職後までローンを残したくない、10年の住宅ローン減税期間が終わった、などが主な理由です。
ローン残高が少なくなるのは良いことですが、それと同時にもう2つ、大切なものが少なくなることをご存知でしょうか。
一つは、生命保険です。殆どの住宅ローンには団体信用生命保険という保険が付帯されていて、保障額は住宅ローンの残高と同額です。これは、ローンを借りた人が万一亡くなったとしても、その債務が遺族に引き継がれないようにするためのものです。
繰上げ返済をしてローン残高が減ると、保険の保障額も同様に少なくなります。
このことを、お子さんがいらっしゃるご家庭は特に慎重に考えましょう。子育て家庭には貯蓄も保険も必須アイテムです。繰り上げ返済で家計の貯蓄が減り、団体信用生命保険の保障額が下がっても、それ以上のメリットが繰り上げ返済にあるかがポイントです。
もう一つは、時間が少なくなります。住宅ローンは35年くらいの長期で組む方が多いですが、これは言い換えると「35年より速いペースで返さなくても良い」という時間の猶予が与えられています。より優先順位の高い支出がある時は、繰り上げ返済よりもそちらを優先させましょう。一度繰上げ返済に充てたお金は、「やっぱり返して」と請求することはできません。お金も時間の猶予も戻ってこないのです。繰り上げ返済で進学資金が足りなくなり、教育ローンを組むことになっては本末転倒ですよね。
個人的には、このご家庭のような子育て世帯の住宅ローンの繰り上げ返済は、よほど借入金利が高くない限り、お子さんの最終進路が決まった後から始める方が安心です。
ポイント③親御さんのもしもに備えるための対策
これは家計簿には直接関係ありませんが、元気なうちに親御さんの考えを聞いておくのが何より大切です。もしかしたら親の面倒をみなくてはと心配している一方で、親御さんは働き盛りの子供に迷惑を掛けない方法を希望しているかもしれません。
もし、親御さんの資金面に心配があるなら、今からコツコツ貯めていくよりも医療保険や介護保険で備えるのが安全策です。病気や介護はいつ起こるかわからないし、まとまったお金が必要になるケースも多いです。このような突発的な性格の資金は保険が適しています。
このように家計簿を見ながらお金の使いみちや貯め方を整理してみると、気付くことが多いと思いませんか。
気付くことができれば、あとは習慣を変えるだけで家計は劇的に改善します。
日々忙しく生活していると、家計の中でどのようにお金が流れているか見えにくくなり、このままで大丈夫かと心配になることがありますよね。
実際にご相談される方も、このままで大丈夫かと心配だったけれど、だからと言ってどうするのが良いのかというアイデアが自分達ではわからなかったという方が多いです。
働き盛りの今だからこそ、これからのお金のこと、しっかり考えて管理しましょう!
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