【〇〇費が平均の2倍超!】家計簿公開!黒字家計に戻すコツは?

コロナで自粛していた旅行やレジャー、外食などを、3年ぶりに解禁した方も最近は多いのではないでしょうか。

実はこの3年間で、日本人の貯蓄残高は大幅に増加しています。
実際に相談現場でも、
「大好きなアーティストのライブが中止になった」
「毎年恒例の韓国旅行に行けなくなった」
「子供の留学が見送りになった」
というような声を沢山聴きました。

そして、
「お金を使う機会が減ったので、結構お金が貯まった」
というご家庭が多かったのが印象的です。

一方で最近は、
3年ぶりの行動制限の緩和で、「今まで貯めたお金」を元手に「今まで我慢していた」旅行やレジャーの計画を立てている人も多いですね。
私自身も、今年は4年ぶりの海外旅行を予定していて、久しぶりだからという理由で、滞在日数を延長したり、ホテルのグレードを上げようかと考えています。

旅行やレジャーなど目立ったイベントではないのですが、実は日常生活費も最近上昇傾向にあります。

「最近、お金を使うことが多く赤字続き」
「生活費が多くかかり、貯金できなくなってきた」
と感じることはありませんか?

おそらく食費や外食費は、どのご家庭も上昇しています。
理由は大きく2つあります。

一つ目は、2022年から加速した物価上昇です。
食料品の値上げは、物価全体の上昇ペースよりも大きく、今では1年前と価格が変わっていない商品を探す方が大変ですよね。

そしてもう一つは、外食の頻度と予算の増加です。
新型コロナの流行が落ち着き、そして感染対策を徹底している飲食店が多く、安心して外食を楽しめるようになりました。

「ランチの時間はオフィスから出てリフレッシュしたい」
「週末は外でゆっくり美味しいお酒を飲みたい」

と、気軽に外に出て食事をする機会も増えたのではないでしょうか。
そして、前に来た時よりメニューの価格が高くなっていることに気付いた人も多いはずです。
食料品や光熱費の値上がりで、値上げを実施した飲食店も多いですね。

収入よりも支出の方が多くなり、このままでは貯金を取り崩し続けてしまう。
このような状況から黒字の家計に戻すために、家計簿を見て赤字の原因と解決策を探してみませんか?

今回は共働きの夫婦2人暮らしの家計簿を見ながら、赤字を改善するために工夫できるポイントを解説します。我が家で取り組めることがないか、イメージしてみましょう。

家族構成

(36歳)会社員 年収500万円
(35歳)会社員 年収400万円

・共働き夫婦で賃貸マンション暮らし。
・子供が生まれるまではマイホーム購入の予定もなく、今はお互い自由に使えるお金が多い。
・平日ランチは夫婦とも外食。
・お互いワインが好きなので、週末の昼にワインとチーズの美味しいお店を探すのが最近の楽しみ。

月の家計簿

ボーナスのつかいみち
・赤字になった貯金の補填(年間40万円)
・予備資金として貯金(年間30万円)
・帰省、旅行、レジャー資金(年間30万円)
・家具、家電の買い替え(年間20万円)
・お小遣い(年間60万円)

【ポイント①】外食・レジャー費

まず目につくのが、外食・レジャー費の高さです。
リモートワークから出社へ戻り、平日のランチは夫婦二人とも外食というご家庭は多いのではないでしょうか。
1食1,000円のランチでも、夫婦で1日2,000円。
月に20日間外食すると合計40,000円になります。
加えて、このご夫婦の趣味はワイン。
ディナーの外食は高額になるので、週末は自宅で昼食をとった後、午後の早い時間にワインバーに行くのが休日の楽しみ。
1度の予算は約7,000円で、毎週末だと月28,000円
平日のランチと週末のワインで、外食代だけで月に68,000円になります。
一般的な夫婦二人世帯の外食やレジャーにかけるお金は月20,000~30,000円程度ですから、2倍以上。明らかに予算オーバーですね。
だからと言って、急にあれもこれも我慢するのもストレスになります。

「週末の楽しみのために、平日は外食はやめ、お弁当やパンを買ってデスクランチにする」
「週の半分はお弁当にする」
「ワインバーは2週間に1回にして、ワインバーで見つけた美味しいワインを自宅で楽しむ週をつくる」

など、工夫してまずは外食費を現状の半分程度に抑えましょう。

【ポイント②】お互いの収支がわからない

夫婦で分担しているのは口座から引落される家賃のみ。
残りはクレジットカードのポイントやマイルを貯めたいので夫婦それぞれが自分のカードで支払っている。
最近はお得にポイントやマイルをためる「ポイ活」が人気で、預貯金の利息に比べて還元率の高いポイントやマイルを貯めるために、積極的にキャッシュレス決済を活用する人が増えています。

夫婦共通の口座がなく各自のカードを使って生活していると全体の収支がわからなくなる可能性があり注意が必要です。
「家賃を多く払っている自分は全然お金が残らないけど、妻はきっと貯めているはず」
「私よりお給料を沢山もらっている夫は、貯蓄額も私より多いはず」
など、貯蓄を相手任せにしてしまいがちです。

今の習慣を変えずに簡単に解決したいなら、家族カードを作ることです。
家族カードは、夫婦それぞれがクレジットカードで決済しても、利用代金が合算されて同じ口座から引き落とされます。
利用明細を2人で確認して、引き落とし口座にそれぞれいくらずつ振り込むか決めれば、我が家の支出がいくらかお互いに把握でき、使い過ぎなどの変化にもすぐに気付くことができます。
お気に入りのクレジットカードで家族カードを作れなければ、一度、二人で家計簿を作ってみることが効果的です。

誰が、何に、いくら払っているか。月にいくら使っているかを確認して、お互い毎月いくら貯めていくかの積立額も夫婦で共有できれば、貯蓄を人任せにすることもなく、安心ですね。


本当は毎月の積立額をもっと増やしたいのに、赤字状態でそれができない・・・。
赤字の原因が、「食費」や「外食」にある場合は、その習慣を変えることをまず始めましょう。
「全部我慢する」は、ストレスが増え続かないことも多いです。
長く続けられる妥協策を考え、少しずつ習慣を変えていきましょう。

特に、毎月の貯蓄額が手取りの収入の1割に満たない場合、どこかに使い過ぎの原因が隠れています。

早く見つけて黒字に戻し、浮いたお金はNISAやiDeCo、保険など先取り貯蓄ができる積立制度を活用し、貯蓄額をふやすことができれば大成功です!

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