【尿一滴でがんのリスクがわかる!?】 ~最新のがん検診とがん保険のご紹介~
皆さんは、定期的ながん検診を受けていますか?
現在日本では、毎年70万人の方ががんと診断されており、2人に1人が一生のうちにがんになると言われています。また、日本人の主な死因についても、がんが約30%を占め最も多くなっています。
それにもかかわらず、日本人のがん検診の受診率は、国が目標とする50%を大きく下回っています。定期的ながん検診によりがんを早期発見することで、治療の選択肢が広がり身体的・経済的な負担を軽減できる可能性があるため、各自治体では検診のクーポン券を発行したり、個別に受診勧奨の通知を行うなどの取り組みが行われています。
また、がんのリスクに備える上でもう一つ大切なのが、経済的な備えをしておくことです。その代表的な手段としてあるのが、皆さんも一度は耳にしたことがある「がん保険」です。がん治療の中には保険が適応されず高額になるものもあり、医師が治療方法を選択する際には、患者さんのがん保険の加入有無により選択が左右されることもあります。
周りにがんを経験された方がいる場合などでないと、なかなか身近なこととして考える機会も少ないと思いますが、最近では多くの有名人も公表しているように、若い世代の方にも同様にがんのリスクがあり、それは突然にやってきます。がんと闘うためには、がんの早期発見と、お金の備えが大切です。
そこで今回は、最新のがん検診の紹介と、がん保険に加入する際のポイントについて解説していきたいと思います。すでにがん保険に加入されているという方も、がん保険は医療の進歩とともに進化していますので、是非ご加入のがん保険と比較してみてくださいね。
最新のがん検診
まずは、従来の検査器具を用いるイメージのがん検診とは異なる、最新のがん検診をご紹介します。
内閣府の「がん対策に関する世論調査」によると、がん検診を受けられていない理由として最も多いのが「検査を受ける時間がないから」という回答です。私も仕事や家事に追われ、ついつい後回しにしてしまう気持ちがとても分かります。また、この1年間は特にコロナウイルス感染症拡大の影響もあり、病院へ行くことに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、下記に紹介しているがん検診は、ネットで注文して自宅で検査を実施することもできます。
1.線虫検査(N-NOSE)
線虫検査とは、がん患者の尿の匂いに反応する「線虫」という生物を用いて、がんのリスクを判定する検査のことを言い、尿を採取して提出すると、全身のがんのリスクを網羅的に検査することができます。
線虫検査のメリット
●尿を提出するだけなので、身体的苦痛がない。
●15種類のがんを感知できる。
●85%以上の精度でがんのリスクの有無を判定できる。
●ステージ0のがんについても反応を示す。
●1万円前後と比較的安く、経済的負担も少ない。
線虫検査は一部の病院でも受診することができますが、一般販売も開始されています。インターネットから申し込むと自宅に検査キットが届き、採取した尿を指定の場所へ提出すると、2カ月弱でご自宅に検査結果が届きます。ただし線虫検査では、どの部位にがんがあるかという点については分からないため、陽性の判定があった場合には全身の精密検査を受ける必要があります。
2.サリバチェッカー
サリバチェッカーとは、数滴の唾液からがんのリスクを測定する検査です。唾液の中に含まれる、がん細胞から染み出た代謝物を分析することで、膵がん、肺がん、大腸がん、乳がん、口腔がんの5種類のがんのリスクを調べることができます。サリバチェッカーについても、ネットから検査キットを注文し、自宅で採取した唾液を郵送で送ることもできます。ただし、検査の2日前より豆類やシジミを原料とした健康食品の摂取を控える等の条件があるので、注意事項をよく確認してから検査を行いましょう。また、現在は健康保険の対象外となっており、費用は医療機関によって異なりますが、およそ3万円前後となっています。
3.マイクロRNA検査
もう一つ、現在はまだ実証実験中が行われている段階でありながら、早期の実用化が期待されているのが、マイクロRNA検査です。「マイクロRNA」とは、血液中に2,500種類ある分子のことを言い、1滴の血液の中にあるマイクロRNAの種類と数量を検査することで、13種類のがんを発見することができます。
また、線虫検査やサリバチェッカー同様に身体的苦痛が少ないことにえ、マイクロRNAの検査では2時間以内に検査結果が得られることや、99%の精度でがん患者を判別できるとされています。
このような技術の進歩によって、より早期にがんを発見することが可能になってきています。ただし、いずれの検査においても、リスクが高いと判断された場合にはより精密な検査が必要である上、リスクが低いと判断された場合においても、100%がんに罹患してないとは言い切れない点には注意が必要です。
そして、上記の検査の結果は、がん保険を含む保険加入への影響を及ぼすこともありますので、保険のご加入をご検討されている方は事前に保険会社に確認しておく必要があります。
がん保険加入のポイント
がん治療にかかる費用はがんの部位やステージによって異なりますが、治療費の他、食費や住宅費といった生活費、お子様の教育費用も変わらず必要となってきます。そんな時、いくらかかるか予測のつかない治療費を、手元の貯蓄から捻出することは、精神的な不安にもつながります。そこで、安心してがん治療に挑むために、経済的な支えとなるのが「がん保険」です。
がん保険とは、がんと診断された時や、がんの治療を受けた際にお金を受け取ることのできる保険のことを言いますが、その保障内容は保険会社や商品によって異なっています。がん保険にご加入される際には、ご自身の備えたいポイントに注目して検討することが大切です。
1.診断給付金
多くのがん保険には、がんと診断された時に一時金が受け取れる「診断給付金」が付加されており、受け取った一時金は治療費だけでなく、交通費や生活費にも役立てることができます。そして、診断給付金は複数回に渡って受け取れる保険もありますが、給付金の支払条件や回数は、保険会社や商品によって異なっています。長期に渡る治療を継続していくための重要なポイントとなりますので、しっかりと確認しておきましょう。
2.都度給付金と実損給付金
従来のがん保険は、「入院1日あたり10,000円」や、「放射線治療1回につき5万円」といったように、入院や治療の都度に給付金が受け取れる形が主流ですが、保険会社の中には、実際に窓口で負担した金額をもとに給付金が受け取れる「実額補償」を行っているものもあります。自己負担した金額がそのまま戻ってくるため “治療費は実質0円” と捉えることもできますが、給付金の支払いには限度額が定められていることが多いので注意しましょう。
3.上皮内新生物(上皮内がん)の保障
上皮内新生物とは、がん細胞が上皮の粘膜の中にとどまっているものを指し、基本的には手術で取り除くことが可能で、転移することがほとんどないとされています。上皮内がんと診断された場合には、悪性新生物(がん)と診断された時と同額の一時金を受け取れる場合もあれば、その50%の額、あるいは上皮内がんについては対象外としている保険会社もあります。上皮内がんについても備えたいという方は、せっかく保険をかけていたのに受け取れなかった、ということがないように注目したいポイントとなります。
4.保険料払込免除特約
保険料払込免除特約とは、保険会社の定める所定の状態に該当した時、以後の保険料の支払いが不要となる特約のことを言います。「所定の状態」は保険会社によって異なり、がんと診断された時点で保険料の払い込みが不要になる保険もありますが、所定の入院日数を条件としている場合や、上皮内がんを対象外としている場合があります。保険に加入する時はつい「保険料」に目がいってしまいがちですが、安心して治療を続けられる保障内容であるかという点がとても重要となります。
5.その他の特約
がん保険は、上記に紹介した保障の他にも、特定の治療を受けた際に上乗せで給付金を受け取ることのできる「特約」を付加することができます。医療の進歩とともに特約の種類も多様なものになっています。例えば、先進医療やホルモン剤治療といった特約の他、乳房再建手術や医療用ウィッグといった術後の外見ケアを対象とした特約などもあります。すでにがん保険にご加入の方も、現在のご契約に特約を付加することができる場合もありますので、必要な特約が備えられているか確認してみてくださいね。
特約例
先進医療特約、抗がん剤治療特約、ホルモン剤治療特約、通院特約、外見ケア特約、女性がん特約、緩和治療特約など
6.付帯サービス
最後に、付帯サービスについてです。多くのがん保険には、セカンドオピニオンを受けられたり、治療以外の悩みを専門のカウンセラーに相談することのできる無料サービスがあります。がん治療には、仕事・育児・お金など多岐に渡る悩みが伴いますが、なかなか周りに相談できる人がいないことも考えられますので、事前にどんなサービスが使えるのか把握しておくことで、より安心してがんと闘うことができます。
いかがでしたでしょうか? ぜひこの機会にがん検診の受診や、がん保険の加入について検討してみてください。
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