自転車保険の加入義務化ってなに?知って得する5つのポイント!

新型コロナウイルスの問題もあって報道はあまりされていませんが、2020年4月1日から自転車保険の加入が東京都、奈良県、愛媛県で義務化されました。
この動きは全国的なもので、早い時期から義務化された兵庫県や大阪府をはじめ、そのほかの地域でも義務化や努力義務などになっている地域は拡大しています。

そして、注意しなければならないのは、義務化地域というのはその場所で自転車を運転する人に対してのもので、住んでいる場所は関係ないということです。例えば、現時点で義務化も努力義務もない栃木県に住んでいる人でも、都県境を超えて自転車で東京都に入れば自転車の保険は義務となります。

なぜ「自転車保険の加入義務化」が進んでいるの?

車よりも手軽に購入でき、免許が要らず誰でも運転できる自転車。通勤や通学だけでなく、健康志向の高まりや、新型コロナウイルスの影響で3密を避けるために、利用頻度が増えることもあるのではないでしょうか。
小さな子どもから大人まで気軽に乗れますが、事故のリスクは付き物。全国的に自転車事故の加害者に、高額(9500万円以上)な賠償金が命じられる裁判の判決が、目立つようになってきてます。

万一のこととはいえ、突然、高額の賠償責任を負ってしまった場合でも払えるようにしておきたいですし、被害者側の立場に立てば、起こした事に対してきちんと責任を取ってもらうことは当然で、加害者には十分な補償の保険に入っていてもらいたいと思いますよね。

では実際にどんな自転車保険に入ればいいのか、知っておいてほしい5つのポイントを見ていきましょう。

どんな自転車保険に入ればいいの?

【ポイント1】どんな補償が必要なのか理解しよう!

義務化の対象は「自転車の損害賠償保険」。自転車を利用しているときに事故を起こして、相手にけがをさせた場合などの損害を補償する保険となっています。…ということは、自転車保険じゃなくてもいいということなんです。要は相手への賠償責任がついている保険に加入すればいいんです。

例えば「個人賠償責任保険」これは、個人または同居の家族が、日常生活で誤って他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負担した場合の損害を補償する保険です。日常賠償責任保険、賠償責任共済といった名称の保険も同様の補償内容なんです。
「自転車保険」以外にこのような保険に、実は入っていた!ということもあるんです。

【ポイント2】加入している保険を確認しよう!

確認するのは以下の保険に加入しているか、加入している場合、その保険に「個人賠償責任保険」が付帯されているか、この2点を確認してください。

  1. 「自転車保険」等の名称で販売している傷害保険とのセット商品
  2. 自動車保険(特約)
  3. 火災保険(特約)
  4. 傷害保険(特約)
  5. クレジットカードなどの付帯保険
  6. 会社等の団体保険
  7. PTAの保険など学校・大学で加入募集を受ける保険
  8. 交通安全協会の自転車会員として加入している保険(自転車事故による損害賠償のみを補償)

また自転車店で購入や整備点検した際に貼られるTSマークによる保険は、1年間の期限内ならば自転車の保険に加入していることと同じです。

ただし、TSマークの賠償範囲は狭いうえ、赤と青の2種類あり、青いTSマークでは補償金額が1,000万円と低く、重度後遺障害があった場合にカバーしきれない場合があります。また、通常の保険と違って期限切れの案内はないので注意が必要です。

【ポイント3】賠償する金額の上限はいくらなのか確認しよう!

【ポイント2】で付帯されている場合、十分な補償が確保できるか契約している保険等の賠償額も確認しておきましょう。

例えば、自転車保険では、事故や故障で自転車に乗れなくなった場合のロードサービスが付帯していることもあります。他にも自転車事故の示談代行サービスや、高価な自転車なら自転車へのいたずらや盗難保険など、より自転車の運転に手厚いサービスが付いています。安心して自転車に乗ろうと思うなら自転車に特化した保険を選ぶのもよいでしょう。

一方で賠償額の上限も重要です。現在のところ特約などに付いてくる保険では1億円が上限の保険が多いですが、複数の人間を巻き込み、重大な後遺症を残すなどした場合に上限を超えてしまうことがないとも限りません。

お金で解決するというと聞こえはよくないですが、十分な賠償額を支払うことで被害者側が救われるばかりでなく、加害者側の刑罰が軽くなる可能性もあります。 万一の際に払ってもらえる金額の上限は必ず確認し、必要な金額を満たしているか確認しておきましょう。

【ポイント4】補償の対象となる範囲を確認しよう!

保険料は、自転車保険で月額300円代からですが、各種保険の特約では月あたり100円代からと割安です。
ただし、安いほうがいいかというとそうとも限りません。家族のいる人は補償範囲に注意です。1人だけをカバーするのか家族全員をカバーするかの違いもあります。 各種保険の特約は家族を補償の対象としているか、必ず確認しましょう。

家族全員まとめて補償できる保険を選べば、1人ずつ加入するよりも保険料がおトクになる場合もあるんです。

【ポイント5】保険の重複を確認しよう!

前述のとおり「個人賠償責任」の特約はさまざまな保険につけることができます。この補償は生命保険とは異なり、たくさん契約していても「契約の数だけ保険金はもらえない」ということがあるんです。

損害保険は保険の対象となる保険事故が起きた場合、「実際に生じた損害金額」を支払うという考え方なので、「契約の時に決めた保険金額」は「保険金の上限額」を決めたことになるのです。言い換えると、「事故によるマイナスをゼロにする」目的で契約するのであって、事故によるマイナスがプラスになってはならない」というスタンスなのです。
例えば、個人賠償保険1億円のプランに2つ加入していても、賠償責任が1,000万円の場合、どちらか一方からしか支払うことができないので、2つ加入しているから合計2,000万円受け取ることができるわけではありません。

このように重複してお支払いすることはないため、たくさん契約していても、保険料が無駄になってしまいます。

「自分のケガ」などの損害も考えておきましょう!

相手への賠償補償を中心に考えてきましたが、一方で、自分が自転車運転中に事故にあった場合の補償も忘れずに考えておきたいところです。

自転車の事故の8割が自動車との事故となっています。個人賠償責任特約では、自分で運転操作を誤ってケガをした場合の補償はありません 相手のある事故でも、相手から十分な補償が期待できない場合もあります。また、自分への補償でも注意しなければならないのは保険の重複です。ケガの場合、損害保険だけでなく生命保険でもサポートされる部分もあるため、補償範囲や金額を確認し、無駄のないようにしましょう。

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